在学生へのインタビューゼミ研究が宝塚市の政策提言? 小手川さんと牧野さんが考える 関西学院大学経済学部の魅力とは?

  • 関西学院大学経済学部4年生
    小手川 菜波さん

    上村ゼミ所属
    サークル:関西学院上ヶ原ハビタット、文化総部写真部、エコゼミ委員会
  • 関西学院大学経済学部4年生
    牧野 有華さん

    上村ゼミ所属
「経済学部って、どんな人に向いているの?」
「大学におけるゼミってどんなことができるの?」
多くの大学に存在する「経済学部」や「ゼミ」。その実態を鮮明にイメージできる人は少ないのではないでしょうか。

「大学時代、経済学部のゼミの存在が自分に大きく影響を与えた」と話してくれたのは、学生のうちに兵庫自治学会や宝塚市長に宝塚市の政策提言までおこなった小手川菜波さんと、牧野有華さん。

そんなお二人は関西学院大学経済学部で同じゼミに所属しています。今回は、二人の所属する経済学部の魅力や、ゼミでの活動とそれらを通して得たものについてお話を伺いました。

関西学院大学経済学部を選んだ理由

まずはじめにお2人が関西学院大学経済学部を選んだ理由を教えてもらえますか?
私はいとこが関学の経済学部だったため、その校風を知っており、楽しそうに感じたのがきっかけでした。そこからオープンキャンパスに行ったときに自由闊達な印象を受け、就職率の高さなどの実績にも信頼を覚え、進学先として選びました。
私は高校時代に海外に行ったことがあり、留学に力を入れている関西学院大学に惹かれていました。姉も関学に通っていたため、グローバルな校風も肌で感じていました。そのなかでも経済学部を選んだ理由は、まだやりたいことが明確ではなかったため、経済という幅広い分野のなかで、在学中に自分の興味を見つけていきたいと思ったからでした。
左から上村教授、小手川さん、山﨑市長、牧野さん、井上副市長

在学中の研究結果が、宝塚市への政策提言に

2人は在学中に宝塚市への政策提言をおこなったとか。そのことについて詳しく教えてください!
政策提言は研究の集大成だったのですが、私たちは自治体の広報の在り方をテーマに研究をしていました。
どうしてそのテーマを選んだんですか?
2人とも地方創生に関心を抱いていたことがきっかけでした。地方自治体の取り組みの中でも、広報というのは学生の私たちにとっても身近だったので、地方創生と広報を掛け合わせて何かできないかとゼミの上村先生に相談したところ、自治体広報の研究をご提案いただいて。先生がちょうど宝塚市の政策アドバイザーだったため、そのまま宝塚市を題材に研究を進めることになりました。
具体的にどのような研究なんですか?
進め方としてはまず、理想的な自治体広報の在り方を資料を通して勉強しました。そこから、現在の宝塚市の現状と課題を客観的に分析しながら、広報担当の方へのヒアリングも通して、宝塚市にこれから必要なことを学会の方からのアドバイスもいただきながら政策をつくっていきました。

結果的には兵庫自治学会と宝塚市長さん、市の広報担当の方の前で発表をする形で政策提言をさせていただきました。
宝塚市役所・市長室での施策提言の様子
すごい…!研究を進めるなかで、どんなところを特に頑張りましたか?
私からは3点あって、まず1点目は、広報と行政という未知の領域に対して1から勉強をしたことです。単なる広報ではなく、行政としてあるべき姿、そこからの広報について知識を丁寧に習得していきました。

また2点目は、SNSを使ってアンケートをとったり、そこからデータを作っていったりなど、これまでに経験したことのないやり方に挑戦したことです。

そして3点目は、行政の担当の方にヒアリングする際、担当の方の立場を理解しながらお話をお聞きしたことです。その経験を通して、社会人としてのマナーも身につけることもできたと思っています。
牧野さんの3つに加えて、私からも2点あります。1点目は、計画的に進めることです。当初から兵庫自治学会での発表を目標にはしていて、その資料を提出する期限が決まっていたため、そこから逆算して進めていくという経験も、学生生活のなかであまりない貴重な経験だったと思います。

また2点目は、0から1をつくりあげることです。自治体の政策においては、他の市で成功していたことが宝塚市で成功するとは限らず、1つ1つの自治体にあった政策を考える必要がありました。ゼミの先輩などもやったことがない行政の広報について、1から自分たちで取り組んだことも頑張ったことの1つかなと思います。
とても充実した時間だったことが伺えます。2人は、最終的にどのような政策を提案されたんですか?
今回私たちは3つの提言をさせていただきました。1点目は、学生との協働事業を展開すること。2点目は、広報専門の戦略会議を設置すること。そして3点目は、民間外部人材を登用することでした。
宝塚市への施策提言内容(報告スライドから抜粋)
継続的に良い広報をするために仕組みを提案しているのが面白いですね!
自治体には予算があって、民間のようにプロモーションを打ち続けることは難しいんです。でも、そのなかで宝塚市を魅力的にしていくためには、根本から変えていく必要があると考えたからこその提言内容になったのではないかなと思います。

社会人になる前に、「学生」だからこそできること

宝塚市役所広報課・市民交流部・産業文化部へのヒアリングの様子
お2人は、どうしてそこまで頑張れたんですか?
1番は、研究内容が自分の関心領域だったからです。ちょうど就職活動を始めたころ、地元でビルの開発や町おこしを見ていて、卒業後に仕事を通して地方創生活動に関われたらなと思っていました。大学生活中にも地方創生に関して取り組めたことで、研究の時間はとても有意義なものとなりました。
私はコロナ禍もあって大学生のうちに自分の興味に沿って挑戦できた時間が短く、高校生の頃からずっとやりたいと思っていた活動も、活動を開始する直前で中止になってしまって、諦めてしまうケースが多かったんです。大学1年の春からずっと、やりたいことはあるけど実行できないという状況が続いていて、歯痒いなと思っていました。そのなかで、自分の学生生活は1回しかないから、興味のあることがあるなかで挑戦しないのはもったいないなと、そして牧野さんや先生をはじめとした協力してくれる人たちがいる環境でやらない理由はありませんでした。

また、学生だからこそできることを大事にしたいとも思っていました。社会人になると仕事以外でこうした興味のあることに取り組む時間を多くとるのは難しかしくなりますし、学生ならば自治体の方も協力してくれるので、今だからこそできることに全力で取り組みたいと考えていました。

ゼミでの活動を通して得られたもの

兵庫自治学会のオンライン報告の様子
ゼミでの活動を通して、自分のなかに変化などはありましたか?
たくさんのことが身についたと思っています。1番は、学生のうちから社会で働くにあたって大切なスキルを網羅的に身につけることができたことでした。具体的には、目標から逆算して行動すること、全体を俯瞰して今しなければならないことを選択するという貴重な経験ができました。

そして、仮説を持って検証したこと。私たちなりに宝塚市のこれからに対して仮説をたて、それを実際にヒアリングを通して検証するというのを繰り返したので、そうした進め方の重要性を身をもって学べました。

また、いろんなゼミ生や教授などいろんな人に協力していただいたので、周りを巻き込んだこともそうですし、研究中は色々な方からご意見をいただいたので、いろんな視点を取り入れながら結論を出していくこともとても貴重な経験でした。
小手川さんが言ったことが本当にすべてなんですが、そのうえで、粘り強さも身につけられたかなと思っています。研究テーマを設定するところから、本当に1から研究をすること自体が初めてだったのですが、そのなかで学生である私たちが政策提言まで持っていくことができたのはまず大きな自信になりました。また、テーマが広報というところで結果が見えにくいものだったのですが、その状況の中で仮説を持って進めていく、その粘り強さや忍耐力も身につけることができたと思います。

そして、本質に立ち返る大切さも学びました。学会の方やゼミの方などから多角的な意見をいただきながらも、すべてに流されるのではなく、常に本質を見失わず、目的に立ち帰ることを意識し続けられた経験となりました。

2人の考える、経済学部の魅力とは?

受験生に向けて経済学部のおすすめポイントを教えてもらえますか?
大きく分けて2点あるかなと思います。まず1点目が、経済学を通してお金のことだったり社会の制度だったり、社会の土台となる部分を学べる環境という点です。これらは、これから生きていくうえで絶対に必要になってくる学問だと思っています。

そして2点目は、幅広く授業を取れるので、学びの選択肢が広がるところです。留学にいく人もいますし、3年からのゼミに向けて2年時に専門別の演習科目を履修できるので、社会に対してアンテナを張りやすい学部だと思います。
やりたいことが決まっていない人でも、経済学部は幅広く学ぶことができるため、時間をかけて自分の興味を見つけていくことができます。もし結果的に4年間でやりたいことが分からなかったとしても、色々なことに触れられる分、触れてきたものはちょっと違ったのかなとポジティブに捉えることもできると思います。

また、個人的な意見にはなるのですが、ゼミの存在も大きいです。経済学部はゼミに入るのが必須ではないものの、ほとんどの学生がゼミに入っています。強制的に入るわけではない仕組みだからこそ、本当に勉強したくて入っている他のゼミ生に刺激をたくさん受けたり、少人数で興味のあるテーマについて深められたりする環境は本当に貴重でした。
所属する上村ゼミでのゼミ対抗ディベート大会で勝利した様子
経済学部でも留学にいく人は多いんですね
留学といえば国際学部のイメージが強いとは思うんですが、経済学部でも留学できる環境は大いに整っています。私自身も1年生の秋に1回、そして2年生のときもコロナで中止にはなったものの渡航は決定していたので、学生生活のうちに2回も留学にいくことができる仕組みもきちんと整っています。経済学を勉強するだけではない、という点もおすすめできるかなと思います。
好きだった授業などはありますか?
私が面白いなと思ったのは、行動経済学の授業です。経済の中で消費者の行動はどういう理由で結びついているのか、そのことについて考える時間はとても興味深いものでした。

また経済学部以外の授業も取れるんですが、それだと、ビジネススキルを学べる授業が印象に残っています。メールの書き方から、社会人に必要なマナーなど、就活につながるところも多くとても勉強になりました。
私のおすすめは、経済学の基礎を学ぶ入門科目です。必ず履修しなければならない授業なのですが、ゲーム理論など、社会を経済という視点でみることを1番実感できた授業でした。

また関西経済論という、関西の経済の歴史についての授業も印象に残っています。自分自身も関西出身だったので履修したのですが、関西にも東京に負けない魅力があることを再認識できて、就職も関西でしたいと思ったくらいにたくさんのことを学べた授業でした。
お2人の話を聞いていると、経済学部で大学生活を送ってみたくなります。貴重なお話をありがとうございました!

message

小手川さん、牧野さん、ありがとうございました!


関西学院大学経済学部で学生生活を送り、現在は就職活動にも励む小手川さんと牧野さん。

経済学部での経験は、これからの進路にも大きく影響を与えているそうです。

学生でありながら、行政に政策提言までおこなった二人の話は、これから学生生活を送る人、今なお学生生活を送っている人にとっても、

たくさんの挑戦に背中を押し、勇気となるきっかけとなったのではないでしょうか。

「経済」という視点から社会を捉え、自らの興味を行動に移す環境も整う関西学院大学経済学部。

もし興味の沸いた方がいましたら、ぜひ大学のホームページをのぞいてみてください。